投資信託は複利で増えるから始めた方がいいと聞いたことがあるかもしれません。けれど複利で増えると聞いてもピンと来ないのではないでしょうか?
預けたお金が2倍になる年数を比べることで、複利のすごさが分かりやすくなるかもしれません。
預けたお金が複利を利用し2倍になる年数は、72の法則で計算することができます。
預けるだけで2倍?そんなことあるの?と思うかもしれませんが、複利を利用して年利のいい商品に長期間預けると実現します。
複利(ふくり)とは?
72の法則の前に複利の話しをしますね。
複利とは、預けたお金から生み出した利息や運用益を元本に組み入れることで、利息や運用益からさらに利益が生まれることです。「利息が利息を生む」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
たとえば、ゆうちょの定期預金に半年複利があります。半年ごとに利息が元本に組み入れられます。
100万預けて半年後に10円利息が付いたとします。次の半年は100万10円に対して利息が計算されます。
複利は元金自体が増えていきます。
投資信託の場合は、運用益や分配金を再投資して運用します。
短い期間では大きな差は感じられませんが、長期間の運用になると利益から利益を生んで、単利とは大きな差になっていきます。
理論物理学者のアインシュタインが「複利は人類最大の発明」と絶賛したという逸話もあるほどです。
複利でないものは単利(たんり)と言いい、最初の元金を元に半年ごとなどに利息を計算し払い出します。国債や社債が単利の商品です。
72の法則
72の法則とは、預けたお金が複利の効果を利用して2倍になる年数を知る方法です。
72÷金利(%)=運用年数で計算すると預けたお金が何年で倍になるか分かります。
7%の場合、72÷7で=10.285...預けたお金は約10年で倍になると考えられます。
ということは7%の半分、3.5%だと10年の倍の20年、預けたお金が倍になるのに20年かかることになります。
7%では約10年、3.5%だと20年で倍になる。
10年20年くらいだと、長期の運用として少し現実味がありますね。
投資信託の利回りは3~5%くらい期待できるので、投資信託なら預けたお金が20年後に倍になるかもしれません。
1%だったら?普通預金だったら?
では年利1%の場合はどうでしょうか?これは計算が簡単ですね。
72÷1(%)=72!
なんと、1%だと72年もかかってしまいます!子供の時に預けたお金を一生かけて倍にするということでしょうか?
年利1%と3.5%は、倍になる年数で比較すると20年と72年。年利の数字以上に、倍になる年数は大きな差を感じるのではないかと思います。
次は普通預金、ゆうちょの通常預金は0.001%なので、これで計算してみます。
72÷0.001=72000
なんと72000年!これはもう天文学的な数字ですね…。
複利の効果
年利が1%と3.5%だと、それほど大きな違いがあるように感じません。
ところが複利で倍になる年数で考えると20年と70年。20年預けるのは考えられるけど、70年は現実的ではないですね。
複利の効果を知っていると投資に対する考え方が違ってくるはずです。
複利の効果が得られない場合
複利の効果は、利益を再投資することで得られる効果です。
利益分を引き出してしまう(売却)と、単利と同じ効果しか得られません。また投資商品の場合は、運用がマイナスになっていると複利の効果が得られません。
そのため複利の効果を得るには、使う予定の無いお金を長期で運用が理想になります。
まとめ
預けたお金が複利の効果で2倍になる年数は、72の法則で計算することができます。
年利の数%は、それほど大きな差があるように見えないかもしれません。けれど倍になる年数は、年利の数字以上に大きな差を感じると思います。
実際に長期で運用する場合は大きな差になります。
日本人はリスクを気にするあまり、銀行預金が一番安心と考えている人が多いですが、すべて預金に頼ってしまうのは増えるチャンスを逃しているとも言えます。
今すぐ使わないお金は複利の効果を利用できる投資信託にしておくと、後に老後資金として力を発揮してくれるはずです。
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